銀聯カードはUnionPayともいい、中国のクレジットカードです。中国の経済成長に比例して急速に発行枚数を伸ばし、今では国際クレジットカードブランド、VISAやMasterなどのと同じブランドの1つとして数えられるほどになっています。
特に中国本土やアジア諸国では普及していています。また日本でも作ることが可能です。
ばらばらだった各銀行の共通ネットワークを作るために中国政府が主導し、中国人民銀行を中心に中国銀聯という決済ネットワーク会社を設立しました。こちらが運営母体です。また銀聯カードはキャッシュカードだけではなく、デビットカード、クレジットカードの機能をもたせられます。既に世界約180カ国の国や地域で利用可能となっていて、発行枚数は80億枚を超えています。
インバウンドで広まる
日本でもインバウンド需要を見据えて免税店や百貨店のみならず、家電量販店や一般の店舗でも使えるよう広まりました。中国国内では5割前後のシェアを持っているので、当然中国人観光客は銀聯カードを旅行でも利用したい、というニーズがあり、日本の各店舗もこれに対応した、という形です。
実はデビットカードとして使われている銀聯カード
その銀聯カードですが、クレジット機能よりもデビットカードとしての利用が多いのが実際のようです。中国国内で発行されている銀聯カードの9割にデビット機能が付いていて、その機能を使っているケースが多いとのこと。
もともと中国国内では高額紙幣の最高額面が低く、現金だとかさばってしまうためにデビットカードにシフトした、という側面もあるようで、クレジットカードとしての銀聯カード利用は少なめのようです。